社会人デビューは極寒の僻地へ
私が社会に出た頃は、
「長男が家業を継ぐのは当たり前」
とされていた時代。
例外なく一方的に
そのような価値観を押し付けてくる両親に反発し、
「どこでもいいので、
できるだけ遠くに飛ばしてください!!」
と面接で言い切って見事に合格したのは
日本最大規模の水道工事会社。
(しかし後に倒産)
さっそく長野県の山奥、
標高1300mの僻地にある村に派遣され、
冬は氷点下20度の極寒の中、
こたつと石油ストーブしか無い、
隙間風が吹き入るボロ旅館で、
生命の危機を感じながら二度の冬を越す。
しかし、そこで思いがけず
多くの出会いと、
上水道の配水池や下水処理施設の建設など
貴重な現場経験を重ねる。